糖尿病・甲状腺外来開始のお知らせ
新東京院では「糖尿病・甲状腺外来」を新たに開設することとなりました。糖尿病や甲状腺疾患は、適切な診断と治療を行うことで、日常生活の質を大きく向上させることができます。これらの疾患に関する専門的な診療を提供し、患者さま一人ひとりに合った最適な治療をサポートいたします。
糖尿病とは
糖尿病は、血糖値を下げるホルモンであるインスリンが十分に働かないことで血糖値が慢性的に高くなる病気であり、主に1型糖尿病と2型糖尿病に分けられます。1型糖尿病は主に自己免疫の異常によりインスリンをほとんど分泌できなくなる病気で、典型的には若年者に発症します。一方、2型糖尿病は過食・運動不足などの生活習慣や遺伝的要因によりインスリンの分泌や働きが低下することで発症し、中高年に多いのが特徴です。
糖尿病を放置すると、網膜症や腎症、神経障害といった合併症が進行し、最悪の場合、失明や人工透析が必要になることもあります。また、脳卒中や心筋梗塞といった欠陥合併症のリスクも増加します。これらの合併症には早期介入により発症を抑制することができるため、早期診断と適切な治療が非常に重要です。
甲状腺疾患とは
甲状腺は首の前側にある小さな臓器で、全身の新陳代謝を調整するホルモンを分泌しています。代表的な疾患として、
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症):甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、動悸や発汗、体重減少、手の震えなどの症状が現れます。
- 橋本病(甲状腺機能低下症):甲状腺ホルモンの分泌が低下し、疲労感やむくみ、寒がり、体重増加などの症状が出ることがあります。
甲状腺疾患は、症状が軽い場合は気づきにくく、疲れやすさや体調不良と見過ごされがちですが、適切な診断と治療により症状の改善が期待できます。
睡眠時無呼吸症候群との関連性
糖尿病や甲状腺疾患は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)とも密接に関係しています。特に2型糖尿病の患者さまにおいては、SASを合併するケースが多く、睡眠中の低酸素状態がインスリン抵抗性を悪化させることが知られています。
また、甲状腺機能低下症では、気道周囲の筋肉が弱くなり、無呼吸を引き起こしやすくなる可能性があります。睡眠の質が低下することで、日中の眠気や集中力の低下を引き起こし、生活の質が大きく損なわれることもあります。
当院では、糖尿病・甲状腺疾患の診療とともに、睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングや治療も行い、総合的な健康管理をサポートいたします。
糖尿病・甲状腺外来の特徴
当院の糖尿病・甲状腺外来では、
- 糖尿病や甲状腺疾患の早期発見と治療
- 専門の医師による最新の診療ガイドラインに基づいた治療
- 生活習慣の改善や食事指導などの包括的なサポート
- 睡眠時無呼吸症候群のスクリーニングと治療対応
を行います。定期的な診察や血液検査を通じて病状を詳しく把握し、個々の患者さまに最適な治療方針をご提案いたします。
担当医
松山 正英 医師
診療日 : 毎週金曜日 15:30~19:30
東京大学医学部附属病院 糖尿病代謝内科所属。睡眠時無呼吸、睡眠障害の診療のみならず、代謝内科医の立場から、患者様のライフスタイルに寄り添った糖尿病診療や、甲状腺疾患の診断、治療も可能です。
受診をご希望の方へ
糖尿病や甲状腺疾患の診断・治療を希望される方は、お気軽に当院までお問い合わせください。専門的な診療を通じて、皆さまの健康管理を全力でサポートいたします。
お問い合わせ・ご予約 Tel.03-6404-9838(月・火・祝休診)
皆さまのご来院を心よりお待ちしております。