日中の眠気ナルコレプシー、特発性過眠症日中の眠気
症状別
日中の眠気
症状別
日中の眠気
ナルコレプシー
ナルコレプシーは日中に耐え難い眠気があり、何度も居眠りをして日常生活に支障をきたす病気です。運転中や高所作業など、眠ってはいけない場面であっても居眠りをしてしまうことがあります。また、情動脱力発作という感情(イライラする、大きな声で笑うなど)の変化で体の力が抜け、突然全身の力が抜けてその場に倒れこんでしまうという症状を伴うこともあります。 情動脱力発作を伴うナルコレプシーはアメリカ・ヨーロッパではまれな病気(2,000-5,000人に1人)とされていますが、日本では600人に1人と多いことが特徴です。発症時期としては10歳から25歳の間で、思春期の15歳くらいがピークとなっており、学校での授業や受験勉強の悩みで受診する方も多いです。
ナルコレプシーの基本的な症状は、昼間に眠気が繰り返して起こり、どうしても耐えられなくなってしまう「日中の眠気」です。
・眠ってはいけない場所・状況でも、強い眠気により眠ってしまう
・眠りにつく直前に耳鳴りや幻覚(夢)をみる
・寝付くタイミングで金縛りにあったように動けなくなる
・イライラする、大きな声で笑うといった感情の変化をきっかけに力が入らなくなり眠ってしまう(カタプレキシーと呼ばれます)
充分に眠っているのに、日中も眠気に困る疾患なので、睡眠時間が確保できているのか確認するために、睡眠日誌を記録してもらいます。
確定診断には反復睡眠潜時検査(MSLT:Multiple Sleep Latency Test)という昼間に実施する脳波検査を実施します。前夜、充分眠っているのにすぐに眠ってしまう、ナルコレプシーに特徴的な脳波・眼電図の所見が現れる場合にナルコレプシーと診断されます。前夜に充分に眠れているのかの確認のために当院では前日から入院いただく方針としております。
また、検査中にほかの睡眠関連疾患が発覚した場合、MSLT検査は参考所見になってしまいますから、検査の前に睡眠時無呼吸症候群をはじめとする睡眠の病気でないことをあらかじめ確認検査も必要になります。
ナルコレプシーの原因はオレキシンの欠乏・作用不全にあります。睡眠に関わるホルモンの一つであるオレキシンは脳の視床下部外側野という部分で作られます。オレキシンは人間の脳を覚醒する働きがあるため、昼間に適度に分泌されることで「起きている」状態が持続しやすくなります。オレキシンが効かないように遺伝子改変されたマウスは活動中に発作的に眠ってしまうことがわかっています。
感情の変化をきっかけに力が入らなくなってしまう「カタプレキシー」の症状がある方は、脳髄液内でのオレキシン濃度が特に低いことが特徴です。
ナルコレプシーの解決方法は脳内のオレキシン量を増やすことですが、今はそういった薬は販売されていません。そのためオレキシン以外の経路で覚醒を維持する内服薬を使用します。現在、武田製薬による経口のオレキシン受容体刺激薬の臨床試験が行われており今後ナルコレプシーに対する根治的な治療薬として期待されています。
薬物療法
先述の通り、根治療法は今のところありません。そのためメチルフェニデートやモダフィニルなど別の経路から覚醒を促す薬を処方します。これにより日中の眠気や急に眠り込む睡眠発作を抑えます。これらの処方薬は処方可能な医院・薬局が限られています。当院は処方可能な医療機関です。処方受取が可能な薬局に関しては必要の際にお伝えします。
また、カタプレキシーの症状にはクロミプラミンなどの抗うつ薬が効果的な場合もあります。
生活指導
内服薬によって日中の覚醒は維持できますが、体が睡眠を欲しているのを無理やりごまかしている状態には違いありません。睡眠時間の確保については診察の際に確認を行います。また、仕事や学校のない休日には服用を控えてもらい充分眠ってもらえることが望ましいでしょう。
症状
ナルコレプシーの基本的な症状は、昼間に眠気が繰り返して起こり、どうしても耐えられなくなってしまう「日中の眠気」です。
・眠ってはいけない場所・状況でも、強い眠気により眠ってしまう
・眠りにつく直前に耳鳴りや幻覚(夢)をみる
・寝付くタイミングで金縛りにあったように動けなくなる
・イライラする、大きな声で笑うといった感情の変化をきっかけに力が入らなくなり眠ってしまう(カタプレキシーと呼ばれます)
検査・診断
充分に眠っているのに、日中も眠気に困る疾患なので、睡眠時間が確保できているのか確認するために、睡眠日誌を記録してもらいます。
確定診断には反復睡眠潜時検査(MSLT:Multiple Sleep Latency Test)という昼間に実施する脳波検査を実施します。前夜、充分眠っているのにすぐに眠ってしまう、ナルコレプシーに特徴的な脳波・眼電図の所見が現れる場合にナルコレプシーと診断されます。前夜に充分に眠れているのかの確認のために当院では前日から入院いただく方針としております。
また、検査中にほかの睡眠関連疾患が発覚した場合、MSLT検査は参考所見になってしまいますから、検査の前に睡眠時無呼吸症候群をはじめとする睡眠の病気でないことをあらかじめ確認検査も必要になります。
原因
ナルコレプシーの原因はオレキシンの欠乏・作用不全にあります。睡眠に関わるホルモンの一つであるオレキシンは脳の視床下部外側野という部分で作られます。オレキシンは人間の脳を覚醒する働きがあるため、昼間に適度に分泌されることで「起きている」状態が持続しやすくなります。オレキシンが効かないように遺伝子改変されたマウスは活動中に発作的に眠ってしまうことがわかっています。
感情の変化をきっかけに力が入らなくなってしまう「カタプレキシー」の症状がある方は、脳髄液内でのオレキシン濃度が特に低いことが特徴です。
治療
ナルコレプシーの解決方法は脳内のオレキシン量を増やすことですが、今はそういった薬は販売されていません。そのためオレキシン以外の経路で覚醒を維持する内服薬を使用します。現在、武田製薬による経口のオレキシン受容体刺激薬の臨床試験が行われており今後ナルコレプシーに対する根治的な治療薬として期待されています。
薬物療法
先述の通り、根治療法は今のところありません。そのためメチルフェニデートやモダフィニルなど別の経路から覚醒を促す薬を処方します。これにより日中の眠気や急に眠り込む睡眠発作を抑えます。これらの処方薬は処方可能な医院・薬局が限られています。当院は処方可能な医療機関です。処方受取が可能な薬局に関しては必要の際にお伝えします。
また、カタプレキシーの症状にはクロミプラミンなどの抗うつ薬が効果的な場合もあります。
生活指導
内服薬によって日中の覚醒は維持できますが、体が睡眠を欲しているのを無理やりごまかしている状態には違いありません。睡眠時間の確保については診察の際に確認を行います。また、仕事や学校のない休日には服用を控えてもらい充分眠ってもらえることが望ましいでしょう。
特発性過眠症
ナルコレプシーと同じ分類である「中枢性過眠症」の一つです。充分な睡眠時間の確保にも関わらず日中に何度も眠ってしまうという状態はナルコレプシーと同様です。金縛りやカタプレキシーのような特徴的な症状が少なく、正確な有病率はわかっていません。
・眠ってはいけない場所・状況でも、強い眠気により眠ってしまう
・充分な睡眠の確保を行っても上記の症状が3か月以上持続する。
・夜の睡眠時間と昼寝の合計時間が11時間を超える。
ナルコレプシーでは睡眠発作時に数分眠ればその瞬間はすっきりと目覚めることが多いですが、特発性過眠症の場合は眠気が持続することが多く寝ぼけている様子が”酔っぱらっている”と表現されることもあります(睡眠酩酊)。
ナルコレプシーと同様に確定診断に反復睡眠潜時検査(MSLT:Multiple Sleep Latency Test)を行い診断します。前夜、充分眠っているのにすぐに眠ってしまうことが何度も確認されれば特発性過眠症と診断されます。また、ナルコレプシー特有の脳波・眼電図所見は認められません。前夜に充分に眠れているのかの確認のために当院では前日から入院いただく方針としております。
病名に「特発性」とつく場合、原因が特定されていないという意味があります。特発性過眠症についてもはっきりとした原因はわかっていないため症状に対する治療が中心となります。
薬物療法
ナルコレプシー同様に覚醒を維持するモダフィニルなどを処方します。これにより日中の眠気を抑えます。過眠症に対する一部の薬は処方可能な医院・薬局が限られています。当院は処方可能な医療機関です。処方受取が可能な薬局に関しては必要の際にお伝えします。
生活指導
内服薬によって日中の覚醒は維持できますが、体が睡眠を欲しているのを無理やりごまかしている状態には違いありません。睡眠時間の確保については診察の際に確認を行います。また、仕事や学校のない休日には服用を控えてもらい充分眠ってもらえることが望ましいでしょう。
症状
・眠ってはいけない場所・状況でも、強い眠気により眠ってしまう
・充分な睡眠の確保を行っても上記の症状が3か月以上持続する。
・夜の睡眠時間と昼寝の合計時間が11時間を超える。
ナルコレプシーでは睡眠発作時に数分眠ればその瞬間はすっきりと目覚めることが多いですが、特発性過眠症の場合は眠気が持続することが多く寝ぼけている様子が”酔っぱらっている”と表現されることもあります(睡眠酩酊)。
検査・診断
ナルコレプシーと同様に確定診断に反復睡眠潜時検査(MSLT:Multiple Sleep Latency Test)を行い診断します。前夜、充分眠っているのにすぐに眠ってしまうことが何度も確認されれば特発性過眠症と診断されます。また、ナルコレプシー特有の脳波・眼電図所見は認められません。前夜に充分に眠れているのかの確認のために当院では前日から入院いただく方針としております。
原因
病名に「特発性」とつく場合、原因が特定されていないという意味があります。特発性過眠症についてもはっきりとした原因はわかっていないため症状に対する治療が中心となります。
治療
薬物療法
ナルコレプシー同様に覚醒を維持するモダフィニルなどを処方します。これにより日中の眠気を抑えます。過眠症に対する一部の薬は処方可能な医院・薬局が限られています。当院は処方可能な医療機関です。処方受取が可能な薬局に関しては必要の際にお伝えします。
生活指導
内服薬によって日中の覚醒は維持できますが、体が睡眠を欲しているのを無理やりごまかしている状態には違いありません。睡眠時間の確保については診察の際に確認を行います。また、仕事や学校のない休日には服用を控えてもらい充分眠ってもらえることが望ましいでしょう。
睡眠不足症候群
睡眠不足症候群は、日中正常に活動するために必要な睡眠をとることができず昼間に眠気が生じ、それが続く状態です。睡眠不足による影響は、眠気よりも先に集中力や作業効率に現れます。つまり、眠いと感じる頃には作業効率は低下しているのです。最も眠らない国民として知られている日本での睡眠不足による経済的損失は15兆円以上との試算もあり睡眠不足への対策は個人、会社、日本全体で取り組むべき内容と言えるでしょう。睡眠不足症候群では、平日は3~5時間しか眠らない生活をしていて、週末は9~10時間と長く眠るのが特徴です。
代表的な症状は、耐え難い日中の眠気ですが、その他にイライラ、集中力低下、作業効率低下、意欲低下、疲労感、不穏など精神・認知機能に関する症状も出現することがあります。
初診の際に睡眠時間を平日・休日に分けて確認します。問診だけでなく、睡眠日誌をお渡しして、就寝時間・起床時間を確認します。ご自身で記載していくことで睡眠時間が短かったことに気付き、睡眠時間を確保してくれるようになることもあります。
また、ほかの睡眠の疾患の合併の可能性もあるため問診での症状によっては、睡眠障害に関連する検査の実施も検討します。
適切な睡眠時間をとるための睡眠衛生指導が中心です。 最低2~3週間は睡眠時間を延長し、症状の改善をチェックします。
症状
代表的な症状は、耐え難い日中の眠気ですが、その他にイライラ、集中力低下、作業効率低下、意欲低下、疲労感、不穏など精神・認知機能に関する症状も出現することがあります。
検査・診断
初診の際に睡眠時間を平日・休日に分けて確認します。問診だけでなく、睡眠日誌をお渡しして、就寝時間・起床時間を確認します。ご自身で記載していくことで睡眠時間が短かったことに気付き、睡眠時間を確保してくれるようになることもあります。
また、ほかの睡眠の疾患の合併の可能性もあるため問診での症状によっては、睡眠障害に関連する検査の実施も検討します。
治療
適切な睡眠時間をとるための睡眠衛生指導が中心です。 最低2~3週間は睡眠時間を延長し、症状の改善をチェックします。
医療法人RESM
RESM新横浜 睡眠・呼吸メディカルケアクリニック
住所:神奈川県横浜市港北区新横浜3-8-12 丸八新横浜ビル4階
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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■ 休診日:月・日・祝
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RESM新東京 スリープメディカルケアクリニック
住所:東京都大田区大森北1-8-2 icot大森2階
受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
10:30〜13:30 | / | / | ○ | ○ | ○ | ● | ● |
15:30〜19:30 | / | / | ○ | ▲ | ○ | △ | / |
■ ●9:30〜13:00 ▲15:00〜19:00 △14:30〜17:00
■ 休診日:月・火・祝・毎月第一日曜
*初診・再診とも予約制となります