【活動報告】順天堂大学医学部生の臨床実習を受け入れました
2025年6月、順天堂大学医学部4年生24名がRESM新横浜を訪れ、臨床実習を行いました。
医療法人RESMは、睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーをはじめとする過眠症、概日リズム睡眠・覚醒障害などの専門医療機関として、外来診療や終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査、反復睡眠潜時検査(MSLT)を行うとともに、新薬の臨床試験(治験)にも取り組んでいます。今回の実習では、睡眠脳波の特徴や各疾患の病態に関する座学に加え、実際の脳波電極の装着からキャリブレーション(校正)のハンズオンまで、実践的なプログラムが実施されました。

眠りの異常が、命に関わる──睡眠医療の社会的意義
「いびきがひどい」「日中に強い眠気がある」──こうした症状は、単なる疲れや生活習慣の問題として見過ごされがちです。しかし、いびきは睡眠時無呼吸症候群の代表的な症状であり、日中の強い眠気はナルコレプシーなどの中枢性過眠症や不眠症など、さまざまな睡眠障害のサインでもあります。
特に睡眠時無呼吸症候群は、高血圧や糖尿病、心疾患、脳血管障害といった生活習慣病・心血管疾患と深く関連しており、適切な診断と治療が患者さんの人生を大きく左右します。また、交通事故や労働災害のリスクとも切り離せない、社会全体で取り組むべき疾患でもあります。
「睡眠障害科」の標榜が認められましたが、睡眠医療は決して一部の「特殊な専門分野」ではありません。今や、どの診療科の医師であっても、睡眠障害の可能性に気づき、適切な診断や治療へとつなげることが求められる時代が来ています。
実習で体験したこと:医療の最前線を「見て・触れて」学ぶ
学生たちは、RESMにおける診療の一連の流れを、実際に見て・触れて学びました。
外来診療の見学では、医師が患者さんの症状や生活背景を丁寧に聴き取り、診断や治療へとアプローチしていくプロセスを体感。CPAP(持続陽圧呼吸療法)の仕組みや実際のデバイスについての説明を受け、医療がどのように患者さんの日常生活に組み込まれているかを学びました。
また、睡眠医療の根幹をなす、PSG検査のセンサー装着やキャリブレーションも体験。脳波、眼球運動、呼吸、血中酸素濃度といった多様な生体信号を網羅的に計測し、解析する睡眠学会認定技師の技術に触れる貴重な機会となりました。

「睡眠」を診る医師が、もっと増えてほしい
RESMでは、こうした医学教育への協力を積極的に行っています。睡眠医療の重要性が社会に広く認知され、全国の医療現場で「睡眠」に目を向ける医師が一人でも増えること──それこそが、多くの患者さんの健やかな未来につながると信じているからです。
今回実習に参加した24名の学生たちが、将来、患者さんの「睡眠のSOS」にいち早く気づける医師になってくれることを、職員一同、心から願っています。

